yo asa

ご注文
2021/01/07  ベースデザインと調整

【ベースは1型】
ベースとなるパターンは1型です。
これを元に、着丈や袖丈、パーツ配置等の調整が可能です。

身幅やアームホールの形状等、土台となる部分の変更は承っておりません。
(ざっくり括ると、アームホールより上の部分は変更不可とお考えください)

「なんでも」とか「すべての方にぴったりなもの」はお作りできませんが、型を絞ることのメリットを挙げるとしたら、
お客さまと作り手の自分、互いが仕上がりのイメージをしやすくなり、納得感を明確に共有できることでしょうか。
「これが気に入ったから」というお客さまにとってシンプルで嗜好性の高い選択が可能になります。

【一枚ラグラン】
「一枚袖」と呼ばれるタイプのラグランスリーブ。
肩のふくらみを出すような切り替えがないため、肩周りがなだらかに見えます。
シャープに見せる意図の袖形状に比べると、ゆとりがあり、着心地が快適です。
逆に言えば、余分が大きい形状ですので、かっちりした印象にはなりにくいです。

実質的に肩幅の設定がないため、体格を問いにくく、小柄な女性から長身の男性までさまざまな方にご注文いただいております。
少し力の抜けたムードをお求めであれば気に入っていただけると思います。

【やわらかな仕立て】
芯地を使わず仕立てます。そのため、生地によって仕上がりの雰囲気が大きく変わります。
店で着比べていただくと、生地によってシルエットやドレープ感が全く異なることに驚かれると思います。
(例外的に、伸びやすい生地のポケット付近や、襟の保型で芯地を使う場合があります)

一枚ラグランという特徴も相まり、「力の入った仕上がり」にはなりにくいです。
一般的にイメージされるような「オーダーメイドっぽさ」は良くも悪くもありません。

市場に出回るコートは前身頃や裾などが芯地で保型されたものが一般的です。
生地の伸びを防止したり、量産品の仕上がりを安定化したり、メンズ服だと堅牢な質感を出すために使用されたりします。一般的に言う型崩れも起きにくくなります。
そういったメリットがある一方で、型と芯地が持つ構築性が最前面に出て、生地本来が持つ素質が奥に埋もれてしまうような感覚もあります。
自分はそれがもどかしく、生地それぞれが持つ質感がそのまま出るように仕上げるほうが心地よく感じるので、芯地は使いません。
(もちろん、芯地を使う服を否定しているわけではありません。服の仕上がりや作り方にはさまざまな選択肢があるというだけです)

原則、表地が薄手であれば裏表共地、厚手であれば裏は薄手のウールを組み合わせます。
裏地の厚みやハリ感など、些細な違いも仕上がりに影響します。
袖裏のみキュプラをお選びいただくことも可能です。

【調整】
生地に加え、以下をお好みでお選びいただき、お作りいたします。

・着丈(1cm単位/上限なし)
・袖丈(1cm単位/上限なし)
・ベルトの有無と位置
・ポケットの形と位置(箱ポケットもしくはパッチポケット)
・ボタン(6種類:フチの有無と色)
・ボタンを表に出す(打ち抜き)、もしくは出さない(比翼)
・ダブルブレスト
・ボタンレス

これらの調整はすべて無料で承ります。
お選びいただく生地でコートの金額が決まります。
例えば着丈を20cm長くしても追加料金はいただきません。

【その他】
お身体そのものの採寸はいたしません。

その他の変更や調整につきましては個別でご相談ください。
現実的に製作可能であるか(仕上がりを保証できるか)はもちろん、
作り手の自分の好みの範疇かどうかを吟味して承ります。

身幅やアームホールは調整できません。
リバーシブル仕様は襟の返りが不安定になるためお断りしております。
チンストラップや袖タブ、金具を使ったタイロッケン仕様等は好みでないためお断りしております。
人気があるもの、価値があるとされているものをそのまま模倣的に「なぞる」のは面白くありません。
「他と違うものを求める」という一風変わったお客さまの思いが、作り手の自分にとって楽しさの支えです。